yunico's fluffy life

横着主婦の暮らしの詰め合わせ

寂しくて寂しくて、堪らなく寂しいけど、虹の橋を渡ったんだと思って安心しているよ。

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日向のリンパ腫闘病の備忘録をまとめる前に、看取った時のことと今の気持ちを書き留めておきたい。

日向の呼吸と心拍が止まったのを確認した時は、涙は溢れたものの、1つ前の記事に書いたようにホッとした感情の方が大きかった。

でも見送った次の日から数日間は寂しくて寂しくて寂しくて…胸の奥がギューっと締め付けられて、押しつぶされそうなくらい寂しかった。

今も寂しいのは変わらないけど、言葉にならない程、どうにかなりそうな程、寂しかった。


日向を見送った日

8月は夫の仕事が繁忙期なので、夫はなかなかゆっくりと日向と過ごせずにいた。24日は夫が休みの日で、「余命は1~2ヶ月」と獣医さんに教えてもらってから2ヶ月を迎える日。

24日の朝から、なんとなく、「日向は今日を選ぶ気がする」と感じていた。実際に日向はパパが休みの24日を選んでくれた。

日向は痙攣発作を起こして、発作が落ち着いたあと、スッと静かに旅立っていったのですが、この発作が起きた時、夫は他の猫達にご飯出したりなどで席を外していて…「パパ呼んでくるからね、少し待っててね!」と声をかけて急いで呼びに行った。

夫が部屋に戻るのを待ってから旅立って行った。それがなんだかすごく日向らしくて、嬉しかった。

2人で大泣きしたけど「これで体も楽になったね」って、あまり慌てなかったと思う。

日向の体を整えて、お見送りの準備をした。横になっている姿はまるで、目を細めて寛いでいるような顔で、

「ほんま可愛いよな〜」
「それな〜」

「お利口さんだったよな〜」
「そりゃママの子だからねぇ」

「このおもちゃはお気に入りだったよね、持って行きな〜こっちのおもちゃはママの宝物にするからちょうだいね〜」なんて、そんな感じで夫婦揃って和気藹々と日向の身支度をした。


苦しいほど寂しかった

ずっと寂しさ自体はあったけど、胸が張り裂けそう、押し潰されそうみたいな寂しさがドッと押し寄せてきたのは、お骨になった日向と自宅に帰ってきた時。

日向が“旅立ったこと”は
辛いけど、辛くない。
悲しいけど、悲しくない。

旅立つ5日くらい前から「ママは心の準備できたから、いつでも良いからね。体しんどいならもう頑張らなくていいんだよ。」って声を掛けていたから、死を確認した時も「もう体しんどくないね」って、想像よりも穏やかな気持ちだった。

日向が居ない部屋で
しっとりとした毛並みをもう二度と触れないこと
どんどん日向の匂いが消えてしまうこと
話し掛けてもお返事の声が聞こえないこと

手触りも匂いも声も、少しずつ忘れていくことを考えたら、寂しくて寂しくて、ひたすらに寂しい。

夫があんな事あったね、こんな事あったね、って元気な日向の思い出話をした時も、闘病が始まってからの2ヶ月間が山あり谷ありすぎて、それすらも忘れかけていたことに気付いて、泣いた。

日向の部屋に入るとドアの前で待機してくれてて、何か話し掛けると返事をしてくれて、寛いでいると足やお腹に乗ってきて一緒にゴロゴロしたり、横になると頭元に来てくれて、日向の毛に顔を埋めながら昼寝をしたり、

のんびりと変わらない毎日を過ごしてきたのに、忘れかけてた。忘れるのが良いのか悪いのかは分からないけど、寂しいことだとは思う。

もう一度、もう一度だけ、1日、いや半日…数時間で構わないから元気な日向と過ごしたい…なんて叶わないことを願っては泣いた。

ブラシとキャットタワーの1番上の台座から日向の匂いがすることに泣いた。ママの宝物ボックスにしまったけど、いつかこの匂いも飛んでしまうんだろうな…と思うと寂しくて泣いた。


日向部屋を片付ける

日向部屋は見送ってから2日後に片付け始めた。

もう少し自分の心が落ち着いてからにしようかとも思っていたけど、そのままにしている方がいつまでも寂しい気がしたし、時間が経てば経つほど片付けられなくなりそうだった。

日向部屋を開放すれば、他の猫たちが日向と遊んだり寛いだりするかも、目に見えないだけで日向も家の中を自由に探索できるかも…なんて、そんなことを考えて取り掛かった。

1人で黙々と片付けたんだけど、取り掛かる場所1つ1つに思い出があるから、そのつど手が止まって時間が掛かった。

日向部屋になる前のこの部屋は元々寝室で、その状態に戻すかも迷った。ベッドを入れ直すと、いままで日向とお昼寝していたスペースが埋まってしまうのがすごく寂しくて…

でも試しにお昼寝スタイルで横になってみたら全然しっくり来ない。

ここでの昼寝は日向と一緒だから気持ちよかったんだなぁ…お腹の上にも頭元にも日向が居ないことにまた寂しくなってしまったから、結局ベッドを搬入して寝室に戻した。

日向の使っていたキャットタワーやケージはクシャミの飛沫をキレイに丁寧に拭きあげてから、次亜塩素酸水をしっかりめに吹き掛けて天日干し。猫白血病ウイルスは体内から出ると数時間で感染力はなくなるけど、一応ね。

色んなところにクシャミの飛沫が付いていて、それが日向がここに居た証だとも思ったけど、キレイにしないといけないわけで…切り取れる部分は切り取りながら作業。切り取った部分は全て宝物ボックスへ。

壁紙・カーテン・床…全てがさっぱりキレイになってしまったのは寂しいけど、ほんの少しだけ気持ちが軽くなった。

猫たちもさっそく日向部屋で大騒ぎしているから、早々に開放してよかった気がする。

日向がまだ人馴れしていない時にバリバリ&ボロボロにしたレースカーテンや、爪を研いで一部がボロボロになっている壁紙はそのまま使っていくんだ。

▼カーテンにぶら下がる日向youtu.be


虹の橋が掛かる

細々したものも全て片付けて、部屋が完成の状態になったのは28日のお昼頃。ベッドに腰掛けて一息つきながら窓を見ると、雲が虹色になってたの!

スマホで撮影(左)したけど上手く写せなくて、「カメラ持ってくるから消えないで〜」って急いで一眼レフで撮影(右/コントラスト調整)。撮影が終わったらスーっと消えちゃった。

仕事に行っている夫にさっそくラインで教えたらほっこりする返信が来た。このタイミングで彩雲が見れるなんて絶対、日向だよね☻

日向が「これから虹の橋を渡るよ」か「虹の橋、渡ったよ」って教えてくれたのかなぁなんて考えたら安心した。

日向がいた時、キャットタワーに面する窓のカーテンを全開にしていて、もうそれをする必要はないんだけど…習慣で25日からも続けていたんだよね。カーテン全開にしていなかったら気づけなかったから続けててよかった。

kinarino.jp

この先、1ヶ月経ち、半年経ち、1年経ち…と日々を重ねていけば、この寂しさは薄れていくのだと思う。でも薄れはするも、きっと無くなりはしない。

それは日向だけでなく、この先旅立っていく子たちも同じ。

日向がうちの子になってくれて良かった。
日向を看取れて良かった。

日向のママになれて良かった。

ありがとう。ずっとずっと大好きだよ。