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横着主婦の暮らしの詰め合わせ

劇薬を使わずに廃油から石鹸を手作り┃苛性ソーダを使わない石鹸の作り方をご紹介

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皆さん、料理で出る使用済みの油はどのように処理していますか?我が家では新聞紙や布に吸わせて捨てている時期もありましたが、現在は手作り石鹸に変身させています。

廃油を活用した石鹸の作り方をご紹介します。
 




手作り石鹸

手作り石鹸セット

本記事でご紹介する石鹸は雑貨扱いで、体や顔を洗う用途での使用はおすすめしていません(私は手を洗うのには使ってます)。

廃油から作る石鹸は主に以下の用途でお使いくださいね。

  • 食器やシンク洗い
  • 衣類の部分洗い
  • ガスコンロなどの掃除
  • (お肌と相談して手洗い石鹸)




材料

廃油石鹸の材料

今回の使用料 油に対する%
食用廃油 300g
オルトケイ酸
ナトリウム
90g 30%
150g 50%

 

 

  • 今回、水は「ローズマリーを煮出して冷ましたもの」を使用しました。
  • 煮出したローズマリーの葉は細かくして、石鹸に加えます。
  • 廃油を使用するので、出来上がった石鹸には若干の油臭さがあります。エッセンシャルオイルや香料で香り付けするのもおすすめです。




道具

必ず用意するもの

  • マスク・メガネ・ゴム手袋
  • 漏斗
  • 500mlのペットボトルが2本
  • 石鹸を固める型(飲料パック/プリンカップ/お豆腐のパックなどでもOK!)

あると便利なもの

  • タイマーorストップウォッチ
  • 軍手orタオル




作り方

<1>食用油を用意する
ペットボトルに廃油を入れる
ペットボトル①に廃油を入れておく。

<2>オルトケイ酸ナトリウムを溶かす
水とオルトケイ酸ナトリウム水とオルトケイ酸ナトリウムを混ぜる
ペットボトル②にオルトケイ酸ナトリウムと水を入れ、蓋をしっかり閉めて上下によく振る(オルトケイ酸ナトリウムの粉末をしっかり溶かす)。
 
オルトケイ酸ナトリウムは水分に触れると熱を持ちます。熱くなるので軍手を付けるか、ボトルをタオルで包んで振り混ぜると安心です。
また、熱でペットボトルが膨張します!爆発したりはしませんが、ボトルが膨張したらキャップを優しく開けて空気を抜いてください。
 
今回はローズマリー水を使用し、緑がかった黒色になりました。普通の水を使うと一旦白濁して、その後透明になります。

<3>溶液を振り混ぜる
手作り廃油石鹸
ペットボトル①に②の溶液を注ぎ入れ、蓋をしっかり閉めたら30秒振って〜30秒休む、を10回繰り返す。
その後、15~30分そのまま置いておく。

<4>型に入れる
廃油石鹸を型に入れる
中身がコンデンスミルクのように若干のとろみが付き、油の分離がなければ型に流し入れる。
油が分離していたら再度振り混ぜてください。
 
エッセンシャルオイルなどで香り付けをする場合はここで加え、軽く振り混ぜる。

<5-1>しっかり乾燥させる
手作り石鹸を干す
型から石鹸がすんなり外せるようになるまで風通しの良い涼しい場所で石鹸を乾かす。
 
乾くまでに必要な日数は気温や天候によって変わります。
飲料パック:1週間くらい
シリコン型:2週間くらい
が目安です。

<5-2>油が浮いてきたら
石鹸の油を取る
乾かしている間に油が浮いてくる場合があります。
このような場合は石鹸の上にキッチンペーパーを優しく載せて、油を吸い取ってください。

<5-3>ハーブは混ぜ込みましょう
手作り石鹸にハーブを混ぜる
後乗せしたローズマリーの部分が一向に固まらず…急遽、混ぜ込みました。
ハーブを後乗せする時はドライハーブやフレッシュハーブを使うのをおすすめします。

<6>型から外して乾燥
手作り石鹸 乾燥させる
石鹸を型から外したら、底部分を上にして更に2~3日風通しの良い涼しい場所で乾燥させ、完成です。
石鹸は乾燥すると色が白っぽく変わります。




石鹸の保管方法

手作り石鹸 オーブンペーパーで包む

しっかり乾燥させて出来上がった石鹸はオーブンペーパーやワックスペーパーに包んで保管するのがおすすです。こうすることにより、石鹸同士がくっ付いてしまうことが防げます。

手作り石鹸 しまっておく
お掃除BOXにたくさんの石鹸が待機中☻




石鹸作りの注意点

ここで紹介しているレシピは、劇薬指定されている【苛性ソーダ】を使わず、普通薬である【オルトケイ酸ナトリウム】を使用したものですが、オルトケイ酸ナトリウムも加水すると苛性ソーダと同じアルカリ性になる薬品です。

オルトケイ酸ナトリウムの使用に関する主な注意点を以下に記載します。

適切な取り扱い

オルトケイ酸ナトリウムは粉末や結晶状の形態で販売されています。使用する際は粉塵を吸い込まないように注意し、マスクを着用してください。

オルトケイ酸ナトリウムは加水するとアルカリ性になります。強いアルカリは皮膚や目に触れると腐食の危険性があります。ゴム手袋やメガネなどの適切な保護具を着用してください。

また、オルトケイ酸ナトリウムを内服したり、食品に使用、混入させないよう注意してください。

適切な配合

石鹸作りにおいて、オルトケイ酸ナトリウムは適切な配合量で使用する必要があります。
必ず、レシピや手順に従って計量・作業をしてください。
オルトケイ酸ナトリウムの量を不適切に増やすと、強アルカリ(肌への刺激が強い)石鹸になります。
 

指定された量の廃油を注いで混ぜるだけで、簡単にクリーム石鹸が作れる便利な商品もあります。




まとめ

ローズマリーの手作り石鹸

ほのかにローズマリーが香る石鹸できました!

捨てる予定の廃油を有効活用することで、廃棄物の量を減らすことができ、環境への貢献が期待できるかなぁと思っています。

お子さんの自由研究にもおすすめです(薬品を使用するので作業には注意が必要ですが、私は小学生の時にこの方法の石鹸作りを公民館で体験したので、大人の指導・監視のもと作業すれば問題ないと思います)。

廃油石鹸は洗浄力が強く、汚れがきれいに落ちます。
我が家では布巾は漂白に浸けなくても嫌なニオイがしないし、夫のワイシャツは黄ばみ知らず。

廃油 手作り石鹸

オリジナルの石鹸作り、ぜひ試してみてね。

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