皆さん、料理で出る使用済みの油はどのように処理していますか?我が家では新聞紙や布に吸わせて捨てている時期もありましたが、今は手作り石鹸に変身させています。
廃油を活用した石鹸作りをご紹介します。手作り石鹸でちょっぴりエコを意識した生活を始めてみませんか? ♻️
手作り石鹸
本記事でご紹介する石鹸は雑貨扱いで、体や顔を洗う用途では使用をおすすめしていません(私は手を洗うのには使ってます)。
廃油を使用した雑貨石鹸は主に
- 食器やシンク洗い
- 衣類の部分洗い
- ガスコンロなどの掃除
- (お肌と相談して手洗い)
材料
今回の使用量 | 油に対する% | |
---|---|---|
食用油 (廃油でOK) |
300g | - |
オルトケイ酸 ナトリウム |
90g | 30% |
水 | 150g | 50% |
- 今回、水はローズマリーを煮出して冷ましたものを使用しました。
- 煮出したローズマリーの葉はミキサーで細かくして石鹸に加えます。
- 廃油を使用するので、どうしても油臭さがあります。エッセンシャルオイルや香料で香り付けするのもおすすめです。
道具
▼絶対必要なもの
- マスク・メガネ・ゴム手袋
- 500mlペットボトル×2本
- 石鹸を固める型(飲料パック・プリンカップ・お豆腐のパックなどでもOK)
▼あると便利なもの
- 漏斗
- ストップウォッチorタイマー
- 軍手orタオル
工程
【1】食用油を用意する ペットボトル①に廃油を入れておく。 | ![]() |
【2】オルトケイ酸ナトリウムを溶かす ペットボトル②にオルトケイ酸ナトリウムと水を入れ、蓋をしっかり閉めて上下によく振る(オルトケイ酸ナトリウムの粉末をしっかり溶かす)。 オルトケイ酸ナトリウムは水分に触れると熱を持ちます。熱くなるので軍手を付けるか、ボトルをタオルで包んで振り混ぜると安心です。 また、ペットボトルが膨張します!爆発したりはしませんが、ボトルが膨張したらキャップを優しく開けて空気を抜いてください。 | ![]() ![]() 普通の水を使うと一旦白濁して、その後透明になります。 ローズマリー水は緑がかった黒色になりました。 |
【3】溶液を振り混ぜる ペットボトル①に②の溶液を注ぎ入れ、蓋をしっかり閉めたら ・30秒振って ・30秒休む これを10回繰り返す。 振り混ぜたら15~30分そのまま置いておく。 | ![]() |
【4】型に入れる 中身がコンデンスミルクのように若干のとろみが付き、油の分離がなければ型に流し入れる。 油が分離していたら再度振り混ぜてください。 | ![]() 香り付けをする場合はここで。 |
【5-1】しっかり乾燥させる 型から石鹸がすんなり外せるようになるまで風通しの良い涼しい場所で石鹸を乾かす。 乾くまでに必要な日数は気温や天候によって変わります。 飲料パック:1週間くらい シリコン型:2週間くらい が目安です。 | ![]() |
【5-2】油が浮いてきたら 乾かしている間に油が浮いてくる場合があります。 このような場合は石鹸の上にキッチンペーパーを優しく載せて、油を吸い取ってください。 | ![]() |
【5-3】ハーブは混ぜ込む 後乗せしたローズマリーの部分が一向に固まらず…急遽、混ぜ込みました。 ハーブを後乗せする時は煮出したものなどは使わず、ドライハーブやフレッシュハーブを使うのが良さそう◎ | ![]() |
【6】型から外して乾燥 石鹸を型から外したら、底部分を上にして更に2~3日風通しの良い涼しい場所で乾燥させ、完成です。 | ![]() 石鹸は乾燥すると色が白っぽく変わります。 |
石鹸の保管方法
しっかり乾燥させて出来上がった石鹸はオーブンペーパーやワックスペーパーに包んで保管するのがおすすです。こうすることにより、石鹸同士がくっ付いてしまうことが防げます。
お掃除BOXにたくさんの石鹸が待機中☻
石鹸作りの注意点
ここで紹介しているレシピは、劇薬指定されている【苛性ソーダ】を使わず、普通薬である【オルトケイ酸ナトリウム】を使用したものですが、オルトケイ酸ナトリウムも加水すると苛性ソーダと同じアルカリ性になる薬品です。
オルトケイ酸ナトリウムの使用に関する主な注意点を以下に記載します。
適切な取り扱い
オルトケイ酸ナトリウムは粉末や結晶状の形態で販売されています。使用する際は粉塵を吸い込まないように注意し、マスクを着用してください。
オルトケイ酸ナトリウムは加水するとアルカリ性になります。強いアルカリは皮膚や目に触れると腐食の危険性があります。ゴム手袋やメガネなどの適切な保護具を着用してください。
また、オルトケイ酸ナトリウムを内服したり、食品に使用、混入させないよう注意してください。
適切な配合
石鹸作りにおいて、オルトケイ酸ナトリウムは適切な配合量で使用する必要があります。
必ず、レシピや手順に従って計量・作業をしてください。
オルトケイ酸ナトリウムの量を不適切に増やすと、強アルカリ(肌への刺激が強い)石鹸になります。
指定された量の廃油を注いで混ぜるだけで、簡単にクリーム石鹸が作れる便利な商品もあります。
まとめ
ほのかにローズマリーが香る石鹸できました!
廃油を再利用した石鹸作りは、環境への貢献が期待できるかなぁと思っています。捨てられる予定の廃油を有効活用することで、廃棄物の量を減らすことができます。
お子さんの自由研究にもおすすめです。
薬品を使用するので作業には注意が必要ですが、私は小学生の時にこの方法の石鹸作りを公民館で体験したので、大人の指導・監視のもと作業すれば問題ないと思います。
廃油石鹸は洗浄力が強く、汚れがきれいに落ちます。ふきんは漂白に浸けなくても嫌なニオイがしないし、夫のワイシャツは黄ばみ知らずです✨
オリジナルの石鹸作り、ぜひ試してみてね。