四男猫の日向にリンパ腫が見つかりました。
今後について夫婦で決めたこと、それを決めた理由などを書き留めておこうと思っています。
日向に感じた違和感
日向の食欲が6/5頃から減退しました。
もともと食べムラのある子だし、最初は季節の変わり目が原因かな?とか、フードの食べ飽きかな?なんて思っていました。
食欲減退の兆候が見られてから、しばらくした時「急に痩せた気がする」「全く食べていないわけではないのに、食べている量と比較しても体重が落ちるスピードが早い」と感じました。
ご飯の食べ方も変わり、口からボロボロとフードが零れるようにもなったので、食べやすさを重視したフードボウルに新調したり、色んな種類のフードを用意してみたりしました。
その後も改善は見られず…口内炎があったり、歯がぐらついていたりしてご飯が食べにくいのかもしれないから、病院で診てもらおうと決めたのが06/23のことです。
リンパ腫の疑い
06/24に動物病院へ行き、口の中には異常はなかったことから、血液検査とエコーを撮ることになりました。
診察結果は「あまり良くない結果で…」と切り出されました。
日向は猫白血病ウイルス(FeLV)キャリアなので様々な病気を発症しやすいということを心に留めていなかったわけではないのですが、
「発症しなければ猫の平均寿命を全うできる」
「発症は持続感染から3年以内にすることが多い」
ということに注目していて(あくまで猫白血病の目安・平均値)、日向は迎えて5年、発症の平均値は越えたと勝手にホッとしていた矢先でした。
だから重い病気のことは頭になく「口内炎かも」なんて思っていました。
エコーを見ながら、脾臓・腎臓・腸管や消化管の周り…などなど、様々な臓器の名前と“おかしな点”の説明を受け、おそらくリンパ腫だろうとのことでした。
茫然自失で、どの部位のどこがおかしいのかをしっかり頭に叩き込むことができなかったのですが、とにかく「いろんな臓器の、いろんな箇所に異常がある」ということだけはよく分かりました。
リンパ腫であることを確定診断するには、組織検査やCT検査をする必要がありますが、CT検査をするためには麻酔をかける必要があります。
血液検査の結果もあまり良くなくて、「いまの日向ちゃんの状態だとすぐには取り掛かれないので、1日入院させて輸血してから検査しませんか?それなら明日には結果がわかるし、早い方がいいと思うので…」という先生の提案通りに日向を預けて、帰宅しました。
次の日は病院がお休みの日でしたが「病院はお休みだけど僕がやるんで平気ですよ」と先生がサラリと言ってくれて、心強かったです。
輸血は病院スタッフの飼育している猫さんが供血猫として血を分けてくれました。先生、スタッフさん、スタッフの猫さんに感謝。
今後について考える
日向が居ないことにソワソワしながら、リンパ腫について詳しく調べていると自然と涙が出てきます。
というのも、言い方が正しくないかもですが…「愛猫をどのくらい生かすのか」という選択肢を我々飼い主が選ぶことになるからです。
リンパ腫とは「血液のガン」とも言われる、リンパ球のガンで「この部分を切除したら治る」と言えるものではありません。
治療が上手くいっても“完治”という言葉は使われません。ガンを抑え込むことに成功する“寛解”がありますが、再発してしまうことが多いようです。
FeLVキャリア猫はノンキャリア猫に比べてリンパ種の発症率が約60倍、寛解に持ち込める確率はかなり低いようです。
今わかる状態だけを見ても、明日「やっぱりリンパ腫ではありませんでした」と言われることはまずないと思いました。
現実を見て、今後のことを考えないと…と夫婦で話し合い、ある程度の方針として「寿命を伸ばすような治療はしない」ということを、この時に決めました。
リンパ腫の確定
6/25、供血猫さんへのお礼のちゅーるを持って、日向を迎えに行きました。
検査結果と今後について先生と話をしました。
検査結果はステージ4のサブステージB。
FeLVキャリアである日向の今の状態を見て、先生の経験上から考えられる余命を伺い、無治療で1~2ヶ月、抗がん剤治療で半年~1年がおおよその期間になるだろうと教えてもらいました。
「痛みとか苦しさを取り除ければ、あとは自宅でできることをして、これまで通りのんびりと過ごさせたい…」と、前日に考えていたことを伝えました。
先生も我々の意見を尊重して下さり、「日向の生活の質を下げないことに注力していきましょう」ということになりました。
先生が提案してくれた、腸周りの腫瘍と脾臓を取り除く外科手術は行うことにしました。
手術をしても治るわけではありませんが、腸周りの腫瘍が腸管を圧迫しかけていたので
- このまま腫瘍が大きくなれば腸閉塞のリスクがあること
- 腫瘍が原因で腸管が壊死してしまった場合は内容物がお腹の中に溢れるリスクがあること
また、脾臓はなくても生活にほとんど問題がないらしく、一度お腹を開くなら不安要素は一つでも多く取り除いた方が良いということで、一緒に取ってもらいます。手術は7/1です。
30日まで抗生物質とステロイドを飲ませます。
6/30に日向を病院に預け、輸血。
7/1に手術。術後3,4日は離開のリスクがあるので、そのまま入院をして7/6にお迎え予定です。
その後はステロイドでリンパ腫をできる限りコントロールしながら、これまで通り、お家の日向部屋で悠々自適に過ごしてもらいます。
気持ちを整理したい
まだ、頭の中を整理したいことがいくつかあります。どんな選択をとっても必ず後悔するのだと思います。現時点でも、後悔していることはあります。
今の気持ちをまとめて、思考や感情の整理をつけていこうと思っているので、しばらく猫に関連した記事が続く予定です。