日向の食欲不振が続き、「強制給餌」を考えるまでになった。寝たきりになったとかではなく自分でお皿までは行くけど、食べないという状態が続いた。
とても簡単なことをするだけで、日向が自分でご飯を食べられるようになったので、今日はその事についての覚書です𓂃✍︎
日に日にひどくなる食欲不振
7/23以降、“強制給餌の一歩手前”として、流動食状にしたフードを指に塗り、そこにちゅ〜るをトッピングして顔の前に出し、少しずつ舐めて食べてもらうという給餌方法をとっていた。
「こんなちょっとしたことで食べてくれるならいくらでもするよ、喜んで!」と思っていたけど、1日複数回それが何日も続くと次第にお互いに嫌になってくる…
元気の無いところに、「頑張って食べよう!」と食べることを半ば強制された日向は、最終的にちゅ〜るを見るだけで身構えるようになった。
最初は喜んで食べていたカルカン単体にも見向きもしなくなった。
一応、いつでも食べられるようにとドライフードは常にお皿に出していたが、
そこまでは自分で行く…
匂いを嗅いだり少し舐めたりはする…
でも食べない…
私は私で、「お願いだから食べて」「なんで食べてくれないの」「まだ強制給餌は早いよ」「ママは今なにをするのが正解?」
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「食べろ!」
もちろん、こんなことは絶対に口に出さないし、日向に伝わないように努めていたけど、心の中ではそんな風に思っていた。猫は敏感な生き物だから伝わっていたのだろうな。
うまく食べさせられない自分に苛立ち、食べてくれない日向に対して悲しみや焦りが生まれた。
これじゃあ、「日向は日向のまま、“日向らしく”猫生を全うして欲しい」という想いからはかけ離れてしまう。
私や食べることに対して身構えさせるなんて、こんなに悲しいことはない。そんなのやるせなさ過ぎる。
色々なフードを並べてみる
元々与えていたビルバックHPMの他に、GO!SOLUTIONS・アーテミス・オリジン・アカナ・ピュリナワン・ニュートロ・ナウフレッシュ…どれなら食べるかな〜と、ここ数ヶ月で買ったものがたくさんあるから、それをずらりと並べてみた。
ビュッフェスタイル♪好きなものをお食べ♪と、食べたいものがあれば食べてくれると思った。
…でも並べたフードは1種類も減っていなかった。形が崩れていたものも、おそらく触ってみただけか、ほんの数粒しか食べていないだろう。
落胆する私の横で相変わらず元気の無い日向。
いよいよヤバい、強制給餌を始めるか…と考えた時、ふと今の状況を整理してみた。
自らお皿まで行くのだから「食べる意思はある」のは確実。日向が食べたいフードさえ見つけられればワンチャンある!
でも、これだけ大量のご飯を用意して食べなかったのに他に何が…と考えた時に思いついたのが安価なキャットフード。
安価フードの選択
どこのスーパーでも買えるようなキャットフードは、穀物(小麦やトウモロコシ)が第一原材料・過度な添加物や不要な着色料が含まれる・栄養価が低いこと…などを考えて、普段は選択肢から外してきた。
でも今はそんなこと言っている場合じゃない。とにかく「食べる(=生きる)のって、楽しい!美味しい!」ってことを感じてもらうのが最優先だと思った。
懐石・フォーエーアイム・コンボピュア…小さいサイズで売っているものを選択。
食べた、食べた!自分で食べた!
思わず夫とバンザイ⸜( ᐛ )⸝
食べれば顔つきが元気に変わるし、自ら食べた次の日にはボールで遊び出した。
“自分で食べられる”ってそれくらい大事。
私も「食べさせなきゃダメ!」と追われるような気持ちも、「食べて食べて…お願いだから食べて…!」という焦った気持ちも、スっと消えた。救われた気分。
しばらくこれらのキャットフードを食べてもらい、様子を見ながら元のフードを少しずつ足して、栄養価を考えた給餌に少しずつ少しずつ戻していけたらいいなと思っている。
食い付きが良い理由
「なんでこういうフードなら食べるのか?」素朴な疑問をChatGPTに聞いてみた。
AIの回答は全てが正しいとは限らないので、「そんな感じなのかな」くらいの認識でお読みいただき、気になる場合は信憑性がしっかりある文献やウェブページで調べてね。
1.嗜好性の向上
安価なフードは、猫の食欲を引き立てるために香料や調味料が多く使われていることが多いです。これにより、猫が好む強い香りや味が出ます。
うんうん、香りはかなり強い。
日向の部屋でご飯を開けていたら、日向部屋の外にいた吉備丸が鳴き出したから食欲を引き立てる香りがしているのだろう。
2.テクスチャ
安価なフードはしばしば柔らかく、食べやすいテクスチャになっています。これが猫にとって食べやすく、好まれる原因となることがあります。
柔らかいというか、中身がスカスカ(粒がめちゃくちゃ軽い)だから食べやすいのかもしれない。
高タンパク・低糖質な、いわゆるプレミアムフードと呼ばれるフードの食感が「ボリボリ」「ガリガリ」なら、これらのフードは「ポリポリ」「サクサク」だ。
人間がスナック菓子が美味しいと感じるのと同じなのかもしれない。
3.変化への興味
日向がこれまで食べていたフードとは異なるものを提供することで、新しいものに対する興味が湧くことがあります。この「新鮮さ」が食欲を引き立てる要因になることもあります。
これまで与えようと頑張っていたフード=私に食べることを強要される“楽しくないご飯”…そんな認識になっていたのかもしれない。
「なんか美味しそうな香りのする新しいご飯♪」と思ってくれたのかも。
4.成分
一部の安価なフードには、動物の副産物や脂肪分が多く含まれており、これが猫にとって非常に魅力的な味や香りを提供することがあります。
ジャンクフードって美味しいもんね。私もハンバーガーとか深夜のこってりラーメンとか、血糖値爆上がりするような食べ物大好き!
猫もそう言うのがあるんだろうか。
過去の食経験
日向を迎えたばかりの時に「リフィーディング症候群」を避けるために安価フードから徐々に慣らしていったことを思い出した。
慢性的な栄養欠乏状態(飢餓)への栄養投与を行うことにより生じる、細胞内への水分や電解質移動に伴う重篤な合併症を起こす病態の総称
犬と猫の獣医栄養学より引用
「栄養価の高いフードを食べたことがない」「常にお腹を空かせている」ような状態で、急に高栄養価なものを食べさせると体内の処理が追いつかず、最悪死んでしまう…という結構こわい症候群です。懐かしくて安心して食べられるのかな。
おわりに
食欲不振になった要因はいくつもあるけど、そもそもの始まりはリンパ腫という病気が原因。
これから先、病気が進行したら、今回用意したキャットフードを含めて何も食べられなくなってしまうかもしれない。そうなったら、いよいよ強制給餌だ…その時に焦らないように、既にシリンジはたくさん用意してある。
でも願わくば、“その時”が来るまで「自分で食べられる」を維持していけたらいいな。
「うちの猫は食欲不振でも〇〇は食べたよ」「〇〇はおすすめだよ」というものがありましたら、是非教えてください☻
我が家の四男、日向がリンパ腫になりました。
診断されてからの日向の生活や私の思いなどを
備忘録として残しています𓂃✍︎