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【置き換えの分量】お菓子やパン作りでバターを植物性油に置き換えたい時、分量はこう決める!

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バター 太白ごま油 置き換え

バターを太白ごま油などの植物性油に置き換えて、お菓子やパンを作ることが増えています。毎朝食べるパウンドケーキや、先日焼いたスポンジケーキも太白ごま油を使って焼きました。

バターを植物性油(サラダ油や太白ごま油)に置き換えてお菓子やパンを作りたいとき「焼き型のサイズがレシピと違うから、量を増減したいな」と、分量で迷うことはありませんか?
 

  • 粉類(薄力粉など)の量を増減しても、それにあった植物性油の分量の決め方。
  • バターで書いてあるレシピを、植物性油に置き換える量を計算で求める方法。
これらをご紹介します𓂃✍︎




粉に対して60~65%

薄力粉や強力粉、アーモンドプードルなどの粉類に対して60~65%の植物性油を使用します。

バターも植物性油も“油”なので、理論上はバターと同じ量を使用すれば良いのですが、「バターは固体」「植物性油は液体」という大きな違いがあるため、植物性油をバターと同量使うと、生地が緩すぎて扱いづらい上に、嵩が大幅に増えるという欠点が生じます。

試した限り、粉に対して60~65%の植物性油がバターに近い感覚/食感で作れる量なので、お好みの量を見つけてみてくださいね。

私はいつも粉に対して63%の植物性油を使っています。

また、牛乳などの水分を加えるレシピ/加えないレシピによっても更に植物性油の量を変えます。
この計算方法を次の項目でご説明します。

計算方法

水分を加えないレシピ

水分を加えないレシピ(パウンドケーキなど)は、粉材料 × 60~65% の計算で求めます。

粉材料
(薄力粉&アーモンドプードル)
150g
太白ごま油 95g

私がよく焼くパウンドケーキは上記のような粉と油で作っています。

150g×63%=94.5gですが、キリのよい数字の方がレシピを覚えやすいので、95gにしています。




水分を加えるレシピ

牛乳などの水分を加えるレシピでは、前述の計算を元に、それを“さらに半分”にした数字が植物性油と水分の量になります。

全卵 2個
薄力粉 70g
砂糖 70g
太白ごま油 22g
牛乳 22g

たとえば、以前作ったスポンジケーキの材料は上記の通りです。

薄力粉70g×63%=44.1g
牛乳を加えるので44.1÷2=22.05g

これが水分と油、それぞれの量になります。
こちらもキリよく、22gにしています。




生地をまとめるレシピ

生地をひとまとめにして伸ばす、クッキー生地やタルト生地は粉×60~65%÷2で計算し、これが植物性油の量になります。

15cm型のタルトを作る場合

バターのレシピ 植物性油のレシピ
薄力粉 100g 100g
砂糖 30g 30g
卵黄 1個分 1個分
油脂 50g 30g~32g

私は⬆このようなレシピで焼いています。

薄力粉100g×63%÷2=31.5g という計算方法です。

パンのレシピ

パンの場合は、レシピのバターと同量でOKです!

バターと同様、配合率は10~15%が目安なので、この範囲でお好みの量を見つけてくださいね。

point!
バターと比べるとサックリとした口当たりになり、翌日以降は若干パサつきを感じるかもしれません。

また、バターのように後から加えて捏ねるのではなく水分と一緒に加えます




植物性油でバターを再現する工夫

本来、お菓子作りでバターを使用する理由は

  1. バターをよく混ぜることで空気を含み、生地をふっくらさせる。
  2. バターの風味やコクを加える。
  3. バターを使うことで保存性が高まる
  4. サクッとした食感を生み出す。
と、バターにはこのような役割があるからです。

そんなバターを植物性油に置き換えた時、サクッとした食感にはなるため④はクリアですが、①~③はひと工夫加えなければ再現することができません。

バターを植物性油に置き換えても、「バターで作った時と同じような仕上がり」になる“ひと工夫”をご紹介します。

空気を含ませるのは卵

植物性油には空気を含ませる力はありません。
代わりとなるのが「卵」です。

  • レシピで卵1個のところを2個にする。
  • 卵の量は変えず、ハンドミキサーでもったりするまで泡立ててから使用する。
このようにすることで、植物性油でも生地はふっくらします。

バター香料を使う

フレーバーオイルを使って、バターの香りを付ける方法です。yunico-fluffylife.com香りを加えるだけで、劇的に風味がアップします。

お菓子は冷蔵庫で保存する

バターは冷えると固まる性質上、バターをたっぷり使うパウンドケーキなどは、焼きあがったあと常温で保存するのが一般的です(冷蔵庫に入れると生地が固くなるため)。

その点、植物性油は冷えても固まらないものが多く(ココナッツオイルは低温で凝固します)冷蔵庫に入れても生地が固くなりません。

常温での保存性はバターに劣りますが、冷蔵庫で保存できる分、あまり気にしなくて大丈夫でしょう。




まとめ

  • お菓子作りでバターを植物性油に置き換える場合、粉材料に対して60~65%の油を使用する。
  • 牛乳などの水分を加える場合は、粉材料×60~65%した分量を更に半分にした量が、油と水分量になる。
  • タルト生地などは、粉材料×60~65%÷2が植物性油の分量となる。
  • 数字のキリが悪い場合は
    ±5g以内で調節しても問題なく作れる。
  • パン作りでバターを植物性油に置き換える場合は、バターと同量で基本OK。
    ベーカーズパーセント10~15%で好みの量を見つける。

これを覚えておけば、バターで作るレシピを手軽に植物性油に置き換えることができるはずです。

オリジナルのレシピでお菓子作りを楽しむきっかけになれば嬉しいです🥮⁎.