最近、バターを太白ごま油に置き換えてお菓子作りをしているので、太白ごま油の魅力についてお話しします。
置き換え時の分量についてyunico-fluffylife.com
太白ごま油ってこんな油
茶褐色のごま油は焙煎した胡麻から作られます。一方、「太白(たいはく)ごま油」は生の胡麻を絞って精製される、ごま油特有の色・香り・味がないごま油です。- 料理の色味を変えない程度の薄い黄色
- 料理の味に影響を与えない無味無臭
- 高温加熱しても油が酸化しにくい
- 油を加熱した時特有の油臭さが出ない
太白ごま油の栄養素
太白ごま油に含まれる栄養とその効果は以下のとおりです。
ビタミンE
太白ごま油には「α-トコフェロール」という強い抗酸化作用を持つビタミンEが含まれており、抗酸化作用は血管や心臓の健康をサポートし、老化防止に役立ちます。
リノール酸
リノール酸には血管が硬くなるのを防いだり、コレステロール値を下げる働きがあり、ごま油に含まれる脂肪酸の約45%がリノール酸で占められています。リノール酸は必須脂肪酸ですが、体内で作り出すことができないので食材から摂取することが必要な栄養素です。
ゴマリグナン
胡麻にしか存在せず、さらに胡麻の中にも1%しか含まれないレアな栄養素で、老化防止に役立つ抗酸化作用を持っており、上記の「α-トコフェロール(ビタミンE)」と併用することで、相乗効果が期待できます。
コレステロール0
コレステロールは、人間の全身を作っている細胞膜を形成しているほか、様々なホルモンや副腎皮質ホルモンを生成するのに重要なものです。しかしコレステロールを摂りすぎると、血管を硬くしたり塞いでしまう原因にもなります。
太白ごま油にはコレステロールが含まれません(全ての植物油がコレステロール0)。
不飽和脂肪酸
太白ごま油には、リノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸が多く含まれており、動脈硬化の原因となる、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる効果があると言われています。
太白ごま油と他の油との比較
バターの代用は、太白ごま油でないといけないわけではありません。もっと手軽に「サラダ油」や「オリーブオイル」を使うことも可能です。高温のオーブンで焼き上げるタイプのお菓子作りで太白ごま油がおすすめされる理由は、抗酸化作用で熱に強い特徴が大きく関わっています。
熱に強い油
- バター
- ごま油(焙煎/太白)
- 米油
- ココナッツオイル
- オリーブオイル
- ひまわりオイル
その中でも太白ごま油、米油、ココナッツオイルがお菓子作りにおすすめです。
熱に弱い油
- サラダ油
- 亜麻仁油
- えごま油
太白ごま油の気になる点
実際に使い始めて、気になった点がいくつかあります。
購入先が限定されている
スーパーになかなか置いていないかもしれません。
私はスーパーを3軒見て回りましたが売っておらず、ネットで購入しました。
バターと使用量が変わる場合がある
バターは固形ですが、太白ごま油は液体です。
バターと同じ量を置き換えると生地が緩くなってしまう場合があります。
植物性油の量の決め方についてyunico-fluffylife.com
風味が物足りない
太白ごま油を使い始めて、大好きなパウンドケーキをたくさん焼いています。焼き上がりは申し分ないのですが、バターの香りがしないことにちょっぴり物足りなさを感じました。
これをカバーするために私は「バターフレーバー」を使用しています。
バターフレーバーについてyunico-fluffylife.com
まとめ
- 太白ごま油には体に良いとされる栄養素が多く含まれている。
- 熱に強く、酸化しづらいので高温加熱する焼き菓子に使いやすい。
- 風味や色味がほとんどなく、味に影響を与えないのでお菓子作りに使いやすい。
- バターとは使用量が異なる場合がある。
➡ 使用量についてはこちら - バターのようなコクがないため、作るものによっては少々物足りなさを感じるかもしれない。
➡ それをカバーする工夫はこちら