強力粉を使わず、薄力粉で美味しいパンを作れないか考えたことはありますか?
できるのか気になっていた「薄力粉100%のパン」を作ってみました。
薄力粉deミルク丸パン
材料
薄力粉 | 200g |
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砂糖 | 30g |
イースト | 小さじ1 |
バター | 20g |
塩 | 3g |
牛乳 | 130g |
工程
強力粉と薄力粉の違い
薄力粉のみでも一応パンは作ることができましたが、強力粉で作る時との違いを挙げてみます。
作っている時生地がベタつく
生地がいつまでもベタベタ。あまりまとまらない。
一次発酵までHBにお任せしましたが、手捏ねの場合は水分量をかなり減らさないと作りにくそう。
この原因は生成されるグルテンの量が強力粉に比べて少ないからだと思います。
あまり膨らまない
膨らむというより「横に広がる」。
おそらくこれもグルテンが少ないため、酵母の働きで膨らみはするけど、膨らみを維持する力が弱いのだと考えられます。
食感
軽い食感、香りと弾力は弱めで口の中でホロホロと崩れる。
翌日は手で割るとボロボロと崩れてしまうほど、かなりパサついていました(レンジで10秒くらい加熱するとふわふわ感が若干復活する)。
薄力粉100%パンは…ナシ!
「パンとしては」個人的にナシ!
小麦の香りや味を楽しむのもパンの楽しみだと思うのですが、その点から見ると薄力粉100%では物足りなさを感じます。また、焼き立ては普通に食べられますが、翌日以降はちょっと残念な食感。
お菓子寄りの味・軽い食感なので、クッキーやケーキが強力粉を使わずに薄力粉で作る理由がよくわかります。
おすすめの食べ方
『パンは強力粉で作った方が良い』というのが私の結論なのですが、「わざわざ強力粉を買うほどでもないけど、パン作ってみようかな」って方も居るかもしれません。
薄力粉パンを作る場合は、ホイップクリームをサンドしたり、しっかりと味や甘みをつけて、菓子パンにするのがおすすめです。
“パンはなぜ強力粉で作るのか”ということが学べてよかった。