パンを作る時、強力粉ではなく薄力粉で美味しいパンを作れないか考えたことはありますか?
今まで作ったことはなかったけど、できるのか気になっていた薄力粉100%のパンを作ってみましたので覚書です。
薄力粉deミルク丸パン
材料
薄力粉 | 200g |
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砂糖 | 30g |
イースト | 小さじ1 |
バター | 20g |
塩 | 3g |
牛乳 | 130g |
普段強力粉で作っている丸パンのレシピを基に、強力粉→薄力粉・水→牛乳に変更しました。
薄力粉は強力粉と比べて、たんぱく量が少ない=グルテンの力が弱いので、膨らみパワーを手助けするため、砂糖の量を普段の倍にしてみました。
工程
【1】捏ね~一次発酵 手捏ねの方法はこちらをご覧ください。 ホームベーカリーの場合は材料を全て入れて、一次発酵終了までお任せでOK◎ | ![]() |
【2】ガス抜きをして分割 一次発酵が終わった生地を優しく潰してガス抜きをする。 生地を分割して、丸め直し、そのまま二次発酵を開始する。 | ![]() |
【3】二次発酵 丸め直した生地が約2倍に膨らむまで二次発酵。 | ![]() |
【4】クープを入れる 二次発酵が出来たら、薄力粉(分量外)を振りかけ切り込みを入れる。 | ![]() |
【5】オーブンで焼成 200℃に予熱したオーブンで13分焼いて出来上がりです。 | ![]() |
強力粉と薄力粉の違い
薄力粉のみでも一応パンは作ることができました。
強力粉で作る時との違いを挙げてみます。
作っている最中の違い
生地がベタつく
生地がいつまでもベタついていました。
今回はホームベーカリーを使い一次発酵までHBにお任せしましたが、手捏ねの場合は水分量を減らさないと作りにくいかもしれません。
捏ねて生成されるグルテンの量が強力粉に比べて少ないからだと考えられます。
発酵時にあまり膨らまない
膨らむというより【横に広がる】。
おそらくこれもグルテンが少ないため、酵母の働きで膨らみはするけど膨らみを維持する力が弱いのだと考えられます。
できあがったパンの違い
食感
ふわふわと軽く、香りと弾力は弱めで口の中でホロホロと崩れていきます。
翌日以降の具合
翌日の薄力粉パンは、手で割るとボロボロと崩れてしまうほどかなりパサついていました。
レンジで10秒くらい加熱するとふわふわ感が若干復活しました!
薄力粉100%パンはアリ寄りのナシ!
『パンとしては』個人的にナシ!
小麦の香りや味を楽しむのもパンの楽しみだと思うのですが、その点から見ると薄力粉100%では物足りなさを感じます。
また、焼き立ては美味しく食べられるのですが翌日以降はちょっと残念な食感に…
お菓子寄りの味・軽い食感なので、クッキーやケーキが強力粉を使わずに薄力粉で作る理由がよくわかります。
おすすめの食べ方
『パンは強力粉で作った方が良い』というのが私の結論なのですが、「たまにパンを作りたい」「わざわざ強力粉を買うほどでもないんだよなぁ」って方も居るかもしれません。
もし、薄力粉でパンを作る場合はホイップクリームをサンドしたりしっかりと味や甘みをつけて、菓子パンにするのがおすすめです。
素朴なパン(丸パンとか食パン)にする場合は焼きたてを温かいうちに食べると美味しくいただけますよ♪
薄力粉100%パンのまとめ
- 生地がベタつきやすいので捏ね機(HBやニーダー)を使うのがおすすめ。
- 生地は膨らみはするが、横に広がってしまい高さはあまり出ない。
- 味は美味しいが、パンとしては味や香りが物足りない。
- 食感は軽くてふわふわサクサク。モッチリ感はなし。
- 時間が経つとぱさついてしまう。翌日以降はレンチンして食べると若干パサつきを抑えられる。
作って食べるまでは「強力粉がないなら薄力粉でパン作りはいかが?」って記事を書こうと思っていたのですが…パンは強力粉で作ったほうが良い!ということがわかりました。
『パンはなぜ強力粉で作るのか』ということが学べたのでよかったよかった。
それでは、今回はこのへんで!
それではまたね🧸◌𓈒𓐍